日がくれてすぐに宅配便が届いた。

我が家はお届け物が多い。

玄関でヤマトとサガワと郵便局のお兄さんが鉢合わせなんてことも珍しくないし、みんな慣れっこなのだが、今日のお届け物はいつもと違う人が届けに来て、しかもとても大きな箱に入っていたので、ぼんが怒って箱に頭突きを食らわせた。

中身は一週間ほど前にネットで注文した「ピンクバナナ」の鉢植えで、たしか1メートル高ほどのものが届くはずだった。

箱は注文より20センチほど大きくて、「届いたらすぐに開けて下さい」なんて手描きで書いてあるものだから、小躍りしながらハサミを取りに行って、リビングのじゅうたんの上で段ボールを開いた。

中の包みを両手で破いた瞬間、出て来たのはバナナではなく雄のコオロギと小さなゴキブリで、あまりに驚いたので、手近にあったハチ用の殺虫剤で奴らを瞬殺してしまった。自分でもびっくりするような声が出た。

よく見ると包みの端々に虫の足とか、羽根とか、その類いの小さなゴミが沢山くるみ込まれていて、それ以上開くと小さなゴキブリ位では済まない気がしたので、とりあえず包みごと庭に出しておくことにした。

しばらく庭で様子を見て、必要があれば新しい土で植え替えることになるだろう。

急に殺生してしまった後味の悪さを噛み締めながら、紙で虫を拾う私の足下に、ぼんが寄ってきて顔を覗き込んだ。

バナナ箱